竹千代くんのレッスン帖
訪問レッスンを受けていただいているミックス犬の竹千代くん(と竹千代ママさん)にレッスンの様子をレポートしていただきます。10回の連載ですのでお楽しみに!
こんにちは!毎日寒いけど、みなさんお元気ですか?
今日は「オスワリ、フセ、タッテ」。オーソドックスなのは、たとえば「オスワリ」の場合、おやつを鼻先で見せると、しぜんに顔が上を向いておしりが下がるからオスワリができる・・・というやりかたかな。今川先生は、「オスワリ」「フセ」という言葉だけじゃなく手のうごきでオスワリ、フセができきるように教えてくれたよ(ハンドシグナル)。そうすると、声を出さないほうがいいとき、音がきこえにくいときでも便利なんだよね。
オスワリ、フセ、って基本の「き」みたいにいわれるけど、おかあさんにとってもそうだったんじゃないかなぁ。おかあさんは最初のレッスンで、「ほめるタイミング」を教えてもらってた。オスワリして「すぐ」、もっといえば、おしりが地面とか床とかにつくかつかないかくらいのタイミングでほめるといいんだって。おかあさん、先生に教わるまではほめるのがちょっと遅かったんだよね~。動作が終わってからだと、「え?何がよかったんだっけ」と迷っちゃう。何か動作をしてすぐに「そう」といってくれたら、「あ、これでいいんだね!」とわかって、覚えやすい。
それから、その動作をしているうちにほめる、っていうのもポイント。フセ、っていわれて、フセをしたとしても、立ち上がってからおやつが出たら、「??」だからね。
じつをいうと、オスワリは前からできてたの。まだ小さいころ、たまたまなんとなくおしりをおろしたら、おかあさんがぱっとこちらを見て、「そう、オスワリ。えらいね」っていっぱい撫でてくれた。はじめは意味がわからなかったけど、その後たまたま同じような姿勢をとったとき、毎回、おしりが床につきそうになった瞬間に「オスワリ」と声をかけてくれて「えらいね」っておやつをもらえたの。それでわかったんだ。これ、オスワリっていうんだね。オスワリするとほめられるんだ! そこから「オスワリ」といわれてオスワリするようになるのは、わりと簡単だったよ。参考にならないかもしれないけど・・・そのつどほめられるとやる気になる、というのはみんなそうだと思うな。
ひとつの動作をしたらほめてくれる。そのうちに、なんとなく、「いわれたとおりに何かしたら、ほめてもらえる。おやつももらえる」って気づいてきた。何をしたらいいんだろう?って考えるクセがついたかも。おやつがほしいからだけど(笑)。
竹千代のいうとおり(笑)先生に教えていただいたなかで、「ほめるタイミング」はさまざまな場面で役に立つ超重要ポイントでした。ほめるタイミングしだいで、こんなにも伝わるんだ!とびっくりした記憶があります。
先生はよく「Nothing in life is free」という言葉を口にされます。何かを手に入れるには仕事をしなければいけない、ということです。わんこも同じ。わんこが何かおねだりしたら(たとえば「おなか撫でて」「遊んで」「ドアを開けて」)なんとなく応えるのでなく、オスワリなど「仕事」をさせてから、お願いをきいてやる。毎日の生活のなかではつい流してしまいがちですが、小さいことの積み重ねは重要ですね・・・飼い主が面倒がらず「例外を作らず」教えれば、わんこはルールを覚えてくれると思います。
話を戻して、オスワリが威力を発揮する場面はほかにもあります。散歩でほかの犬に会って吠えそうになったとき、家の中で玄関のチャイムが鳴ったときなど、「オスワリ」のコマンドで落ち着かせることができたら、楽ですよね。たかがオスワリ、されどオスワリ。
「オフ」と「咬みの抑制」については次回お話します♪
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