竹千代くんのレッスン帖
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竹千代くんのレッスン帖

訪問レッスンを受けていただいているミックス犬の竹千代くん(と竹千代ママさん)にレッスンの様子をレポートしていただきます。10回の連載ですのでお楽しみに!

 
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第7回 お散歩

みなさんこんにちは、竹千代です。

最近は雨が多くて、なかなか「楽しいお散歩」って感じじゃないなぁ。晴れていれば朝からかんかん照りで、それはそれできついし・・。じっさい、あんまり暑いとみんなちょっと機嫌が悪くて、外でわんこどうしすれちがうだけでイラッとすることもあるみたい。

そんな季節だから、少しでも気分よく歩きたいよね。というわけで、今日は「お散歩」がテーマだよ。

お散歩って、いろんな友だちと会えるし、毎日たくさんの発見があって、わんこ最高のイベントなの。もう一秒でも早く行きたくってしょうがないんだ。ぼくも子どものころは気がせいて、家を出るとぐいぐいリードを引っ張ってた。おかあさん困ったり怒ったりしてたけど、何がダメなのか、どうしたらいいのか、ぼくわからなかったんだ。

はじまって5回目だったかな、「お散歩のレッスン」の日があった。わぁ、今日はお外でレッスンだ!といつもどおりぐいぐい引っ張っていこうとしたら、先生が一言いって、おかあさんピタッと立ち止まったんだよ。あれ?行けない。どうしたの?と振り返ったら、そう、とにっこりうなずいて、また歩きだした。よかったぁ♪とまた引っ張ったら、止まった。その繰り返し。なんとな~く、わかってきた。引っ張ったら先に行けない、これが新しい「ルール」なんだ。ルールを守ったらイイコトがあるんだよね。覚えたよ。

「ルール」はもうひとつあって、歩きながらおかあさんの顔を見たらごほうびをくれるんだ。おかあさんをちょっと見るだけで、そのたびにどんどんおやつもらえるなんて。すごいよね!おかあさん、ふとっぱらだなぁ~地面に落ちてるものなんか、気にならなくなったよ。

いまはね、お散歩しながらおかあさんが楽しそうにいろんな話をしてくれる。「お花がきれいね」とか「晴れてよかったね」とか。途中でガンガン音がしていると「工事しているのよ、だいじょうぶ」とか。それでいつも「竹千代とお散歩するのが楽しみ」っていってくれるんだ!


竹千代ママより

散歩はわんこにとって新しい刺激と会える(そして新しい経験を受け入れる練習をする)いい機会。左についたイイコのわんこと優雅にお散歩・・・飼い主さんなら憧れですよね。

憧れどおりにいかないとしても、せめてお散歩が楽しくなるように、大変かもしれませんがわんこにも「ルール」を覚えてもらいましょう。

お散歩以外にも通じることですが、まず大事なのが「衝動の抑制」。どんどん先に行きたい⇒でも、リードを引っ張ったら前に進めない。逆に、引っ張らなければ進める(進むことがごほうび)。

ドアから出るときも同じです。早く出たい⇒でも、先に飛びだそうとしたら出られない。でもドアのところでおとなしく待っていればすぐ連れて行ってもらえる。

この二つの「ルール」が身につくまで、めんどうですが、何度も繰り返して練習しました。「急いでいるから今日はいいか・・」と思いたくなる日もありましたが、とにかく根気よくがんばりました。歩くテンポに緩急をつけたり、ジグザグに歩いたりするのも、わんこが飼い主さんを意識して歩くクセがついてよいようです。

引っ張らないでアイコンタクトをとりながら歩けたら、褒めてごほうびを(うんと小さくちぎっておく)どんどんあげます。レッスンの日(5月15日)の日記には「目からうろこ!左についてこちらを見ながら歩くだけでどんどんごほうび。それだけですごくいい子になってビックリ」と書いてありました。

アイコンタクトをとっていても、地面には何かいいにおいがするものが落ちています。拾い食いしないように、地面をくんくんしはじめたら「オフ!」顔を上げたら、すぐごほうび(普通に左を歩いているときよりいいおやつ)をあげます。それでもダメなら、名前を呼んだり手をたたいたり、とにかく気をそらせましょう。

いずれにしても、予防が一番。拾い食いしたくなるものがないか、お散歩のときはいつも数メートル先を見るくせがつきました。

そう、数メートル先を見ていれば、向こうから来た犬にも先に気づくことができます。

ほかの犬に吠えるのは、ほんとに困りますよね。竹千代もパピーのころ以来、おとなになってからも数回にわたり「吠え」対策をレッスンに組み込んでいただきました(いちど解決したと思っても、年齢をへるとまた問題が再発したりします)。基本は「ほかの犬がいたら、飼い主さんを見る⇒ごほうび」を覚えさせることですが、口で言うほど簡単ではありません。ほかの犬がいたら、歩く方向を変えたり、わんこの正面にまわりこんでオスワリさせたり。「ほかの犬を見せない」ことです。

私はよくふしをつけて「たっけち~よちゃ~~ん♪たっけち~よちゃ~ん♪」と即興で歌い、竹千代の注意をこちらに向けさせます。・・・ただし、まわりに人がいるとかなり恥ずかしいです。(気がついていなくてあとで人にいわれると、もっと恥ずかしいです。)勇気がいりますが、ぜひお試しを。

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(文と写真/竹千代ママ)

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