竹千代くんのレッスン帖
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竹千代くんのレッスン帖

訪問レッスンを受けていただいているミックス犬の竹千代くん(と竹千代ママさん)にレッスンの様子をレポートしていただきます。10回の連載ですのでお楽しみに!

 
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第5回 お留守番

みなさん、こんにちは!竹千代です。

毎日、青空が続いて気持がいいよね。お散歩に行くと、緑のにおいがいっぱいで、楽しいなあ。ぼくたちは春だからとか夏だからとかあんまり関係ないけど、おとうさんやおかあさんたちはこの時期、なにかと外に出かける用が多くなるんだって。一緒に連れて行ってもらえるときはうれしいな! ワクワクしちゃうよ。でもいつもそういうわけにもいかないんだよね。お留守番してね、ってこともある。自分だけ留守番なんて、そりゃ面白くないけどさ、どうせなら気持よくお留守番して、おとうさんおかあさんにほめられるほうがいいよね。というわけで、今日は「お留守番について」。

ぼくがはじめて長いお留守番をしたのはおうちの子になって4か月くらいたったころだった。おかあさん、なんか心配してたみたいだったけど・・・赤いコングのなかにレバーとかチーズとか、食べたことがないとびっきりのおやつとフードがびっしり詰まったのを渡してくれたの。あとはカミカミできるおもちゃも置いてあった。それを食べたら、眠くなって・・・zzzzz

おかあさんはね、オミヤゲ買ってきてくれたよ!それにすごく褒めてくれたんだ。えっへん。

そのあと、何度かお留守番したけど、おやつを詰めたコングをタオルで包んだのをソファの下に隠してあったり、おやつを詰める新しい(ちょっと難しい)おもちゃが増えたり、宝さがしのゲームみたいで、夢中になっちゃったよ。

おかあさんがコングにおいしいものを詰め始めると、「あ~お出かけなのかな」とちょっとさびしいけど、でも目の前のコングがすっごくいいにおいだから、さびしいのも忘れるんだ。それに、食べて寝てたら、おかあさん帰ってくるってわかってるしね。へいちゃらだよ!


竹千代ママより

はじめて長いお留守番をさせた日のことはよく覚えています。16時から5時間半、それまでめったにお留守番をさせたことがなかったので、ほんとうに心配でした。(竹千代は当時、家のなかでフリーにしていました。)

先生にアドバイスをいただき、コングとおもちゃを用意。竹千代が慣れてすぐ出せるようになってしまうと時間がもたないので、初級→中級→上級と中からおやつが出にくいおもちゃを買い足したりもしました。(あまり難しいのにすると、逆に飽きてしまうので、ほどほどに・・・。)

犬がひとりで家にいる以上、いたずらは仕方ない、と割りきることも大事かと思います。まだ小さいわんこならとくに、完璧なお留守番ができると期待しないほうがいいのではないでしょうか。ですから私たちが「これをされたら困る」「ここまでならあきらめられる」と整理し(テーブルの脚をかじるくらいならOKだが、壁紙をはがされたら困る、とか。)その最悪の事態にならないように工夫するほうが現実的かもしれません。目の前にいたずらできるものがあって、誰もいない時間が長ければ、いたずらするなというほうが無理なこと。わんこの立場になって、どうしたらいたずらできないかを考えました。それで帰ってきて「イイコだったね!」と褒めたほうが何倍も、何十倍も気分がいいですよね!「いたずらさせないためには、できない環境をつくる」という先生のアドバイス役に立っています。

いたずらはともかく、事故だけはおきないように、触ってはいけないものはぜったい開けられない部屋に移していきました。ゴミ箱は蓋の出来るものにする、お菓子などは冷蔵庫の中に入れる(高いテーブルの上なら大丈夫、と思っても、わんこは想像もできない知恵と運動神経でゲットしてしまう可能性あり)、小さくて口に入るものはまとめてこれも部屋の外へ。場合によっては電気コードにカバーをすることも必要かもしれません。私は心配症なのか(笑)テーブルクロスも外しました。何かの拍子にひっかかってずり落ちると危ないので。

また先生に教わったなかでとくに効果的だったのが、「お留守番の前のたっぷり散歩」です。いつもより長めに、遊びも入れて、わんこにほどよく疲れてもらうこと。そのあとで、おいしいおやつを詰めたコングを渡せば、おおむねおとなしく待っていてくれるようです。犬種によっても違うかと思いますが、私はだいたい出かける2時間前くらいに支度をし、1時間半くらいお散歩させてから出かけました。

竹千代の場合はいきなり長い留守番をさせてしまいましたが、理想的には30分くらいから時間を少しずつ延ばすのがよいと思います。

また、居場所もサークルやクレートに制限するほうが、わんこ的には落ち着けるようです。「サークルで過ごす練習」もお願いしてレッスンに組み込んでいただきましたが、このときは①竹千代をサークルの外に出し、見ている前で→②ドライフードを数個、サークルの中に入れ、扉をしめる→③竹千代が「入りたい!」とねだったらオスワリさせて扉を開ける→④同時に「ハウス!」と声をかける→④入ったら、ご褒美としてコングをいれて、扉を閉める——という段階を踏み、サークル好きになるようにしました。

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(文と写真/竹千代ママ)

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